情報が無いと損する?!住宅履歴情報の必要性

不動産コラム

実際の事例から学ぶ / 不動産コンサルタントが解説

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知らないと最大780万円の損になることも!売買契約書が1枚ないだけで、本来払わなくてよい税金を何百万円も支払うことになるケースがあります。この記事ではその実例と対策を解説します。

「住宅履歴情報」という言葉を聞いたことはありますか?設計図や契約書など、家に関する書類をきちんと保管しておくことを指します。

実はこの書類の有無が、将来家を売るときに数百万円単位の差を生むことがあります。今回は不動産のプロが、実際に起きた事例を交えてその重要性をわかりやすく解説します。

住宅履歴情報とは何か?
Q

そもそも「住宅履歴情報」とは何ですか?簡単に教えてください。

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代表 解説

一言でいうと、その家に関する情報がきちんと残っているかどうか、ということです。たとえば新築時の設計図、リフォームをしたときの「どこを・どんな材料で・どう直したか」という記録、そして購入時の売買契約書などが含まれます。

📁 住宅履歴情報に含まれる主な書類
・設計図・構造に関する書類
・性能(断熱・耐震など)に関する書類
・リフォーム履歴(いつ・どこを・何で直したか)
・購入時の売買契約書・重要事項説明書

これらがあれば、次に家を買う人は安心して購入できますし、リフォームをする際も構造がわかるので工事がスムーズになります。素性のわからない家は売りにくく、買いにくい——これが住宅履歴の本質です。

家を売ると税金がかかるって本当?
Q

家を売ったら税金が取られると聞きましたが、どういうことですか?

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代表 解説

正確には「得をしたら」税金がかかります。たとえば2,000万円で買った家を5,000万円で売れば、3,000万円の利益が出たとみなされ、その利益に対して税金がかかります。反対に損をした場合(買値より安く売った場合)は課税されません。

さらに、所有期間が5年を超えるかどうかで税率が大きく変わります。

区分 所有期間 税率(概算)
短期譲渡所得 5年以内 約39%
長期譲渡所得 5年超 約20%

5年以内だと約39%、5年超だと約20%と、ほぼ倍の差があります(復興特別所得税を含む)。投資目的とみなされないよう、長期保有が有利な仕組みになっています。

実際の事例:契約書がなかったら税金が3倍に!
Q

住宅履歴情報がなくて実際に困った事例があると聞きました。どんなケースですか?

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代表 解説

実際にあった事例をご紹介します。

📋 実例ケース

親御さんから相続したマンション(元の取得価格:約4,200万円)を、6,000万円で売却したお客様のケースです。自分は別に家があったため、そのマンションは賃貸に出していました。

相続の場合、「自分はタダでもらったからゼロ円」ではなく、親が当時買った金額を引き継げるルールがあります。つまり4,200万円が取得費となり、6,000万円との差額1,800万円に税金がかかる計算でした。

5年超の所有だったので税率は20%。本来の税金は約360万円で済むはずでした。ところが——

⚠️ 問題発生:「4,200万円で買った証拠がない!」
親御さんが購入した時の売買契約書が見当たらない。実家を探しても、どこにも存在しなかった。

証拠がない場合、税務署のルールでは「売却額の5%を取得費とみなす」とされています。6,000万円の5%は300万円。本来4,200万円のところが300万円に…。

書類がある場合とない場合、税金の差はいくら?
Q

契約書があった場合となかった場合で、実際にどのくらい差が出たのですか?

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具体的な数字で見ていただくと、その差の大きさがよくわかります。

✅ 契約書がある場合
360万円
取得費4,200万円が証明できる
利益1,800万円 × 20%
❌ 契約書がない場合
1,140万円
取得費が売却額の5%(300万円)のみ
利益5,700万円 × 20%
▲ 差額:780万円もの損失!

たった1枚の売買契約書があるかないかで、780万円もの差が生まれました。「元々自分で買ったわけじゃないから」という考え方もあるかもしれませんが、当時きちんと購入した事実があり、書類さえあれば合法的に節税できたお金です。

なぜ「買う人」にとっても「売る人」にとっても重要なの?
Q

住宅履歴情報は買う人だけでなく、売る人にも関係があるということですか?

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代表 解説

そうです。住宅履歴情報は両方にとって重要です。

立場 メリット・必要な理由
買う人 どんな家か・どこを直したかがわかり安心して購入できる。リフォームもしやすい。
売る人 取得費の証明ができ、不要な税負担を避けられる。
住み継ぐ人(相続) 親から子へ受け継ぐ際も、取得費が継承できるため将来の売却時に有利。

「一生に一回しか買わないから」という時代は終わり、今は2回・3回と買い替える方が増えています。情報を残しておかないと、次に売る時に自分が損をする時代になってきています。

紙よりデータ保存が安全な理由
Q

書類は紙で保管するだけでは不十分なのでしょうか?

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代表 解説

紙だけでは不十分です。震災のような災害が起きると、家ごと書類が失われてしまいます。実際に被災後「家を修繕したいが設計図がない」「土地・建物の取得費がわからない」という事態が起きています。地元の工務店に聞こうとしても、工務店自身も被災していることがあります。

💡 おすすめの保管方法
書類をスキャンしてPDF化し、クラウドストレージ(Google ドライブ・iCloud等)に保存しておくことで、災害時にも失われるリスクが大幅に減ります。重要書類はデータと紙の二重管理が理想的です。

「情報は電子化して外部保管する」——これが住宅履歴情報の現代的な活用法です。

今すぐやるべきこと チェックリスト
Q

今すぐ自分でできることはありますか?具体的に教えてください。

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代表 解説

まず今すぐ家の書類を確認してください。特に実家や相続した物件がある方は、親御さんに「契約書はある?」と確認することをおすすめします。

自宅の売買契約書・重要事項説明書の保管場所を確認する
親や祖父母の家の購入時書類が残っているか確認する
リフォームをした場合、工事内容・金額の記録を残しておく
設計図や性能証明書をスキャンしてクラウドに保存する
書類が見当たらない場合は、専門家(FP・不動産会社)に相談する

「何でもいいから残ってるものは全部取っておく」——それだけで将来の大きな損失を防げます。書類一枚が数百万円の価値を持つことを、ぜひ覚えておいてください。

住宅履歴・売却のご相談
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「書類が見当たらない」「売却前に税金を確認したい」など、お気軽にご相談ください。

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