
今回は「マンションの売却を考えています。不動産会社に相談したところ、査定書を提示されました。この査定金額はどのように決まるのでしょうか?また、査定金額は信用してもいいのでしょうか?」という質問です

まず、査定金額は「売れる金額」ではなく、「売れる可能性がある金額」または「売りたい価格」です。そのため、100%この価格で売れると保証されているわけではありません。
査定金額の決まり方
マンションの査定方法は主に「取引事例比較法」によって決まります。
これは、同じエリア内で過去に売れた類似物件の価格を参考にしながら、自分の物件の価値を算出する方法です。購入希望者は周辺の物件と比較しながら決めるため、査定も周囲の取引事例に基づいて決定されるのです。
例えば、似た条件のマンションが5,000万円で売れたとします。
すると、同じマンション内で同じような間取り・条件であれば、ほぼ同じ価格帯になるでしょう。一方で、条件が少し悪ければ4,500万円、条件が良ければ5,200万円といったように、比較によって価格が決まります。
戸建ての場合はこれとは異なり、建物のメンテナンス状況や住み方などの個別要因が大きく影響するため、査定方法も少し違ってきます。
査定金額は信用できる?
査定書には、どの物件を比較対象にしたかが記載されているはずです。
その選定が適切であれば、査定金額はある程度信頼できるものになります。
ただし、
- 近くに類似物件がない場合
- マンションの規模が大きく異なる場合(300世帯のマンションと30世帯のマンションを比較するなど)
こうしたケースでは、査定価格の正確性が下がる可能性があるため注意が必要です。
複数の不動産会社に査定を依頼すべき理由
一般的に「3社以上に査定を依頼した方がいい」と言われます。
その理由は、査定額には幅があり、不動産会社ごとに異なる見解を持つためです。
また、不動産会社の目的は「売却の依頼を受けること」なので、時には売主にとって魅力的な高い査定額を提示するケースもあります。
例えば、
- 「チャレンジ価格(市場価格より高めの設定)」を提案する
- 「この価格なら売れる」と断言する
こうした提案には注意が必要です。
高い査定額を提示されると期待してしまいますが、実際に売れるとは限りません。
売却期間が長引き、最終的に値下げせざるを得なくなることもあります。
高い査定額が適正かどうか見極めるポイント
高い査定額が提示された場合は、その根拠を必ず確認しましょう。
- 競合物件が少なく、高値でも売れる可能性があるのか?
- 不動産市場の状況を踏まえた適正な価格なのか?
- 会社の販売戦略に基づいた価格設定なのか?
「春だから売れやすい」などの根拠のない説明には注意が必要です。
査定額が高いこと自体は悪いことではありませんが、その裏付けをしっかり確認し、冷静に判断しましょう。
まとめ
査定金額はあくまで「目安」であり、必ずしもその価格で売れるとは限りません。
不動産会社によって査定方法や戦略が異なるため、複数社に査定を依頼し、比較することをおすすめします。
その際、高い査定額だからといって鵜呑みにせず、価格の根拠をしっかり確認することが大切です。


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