
石井
今回は「親の家を相続したものの、姉妹でどのように分配するかで揉めている。他の人たちはスムーズに財産分与できているのか?」という質問です。

高橋
他の人がスムーズに分配できているのかという点ですが、残念ながら私のもとに相談に来る方は、基本的に「揉めている方」です。つまり、問題なく相続できた方は相談に来る必要がないので、表には出てこないということですね。
相続で揉めるケースは多いのか?
特に、不動産が絡む場合には相続トラブルが発生しやすくなります。
現金は分けやすいですが、不動産は分割が難しいため、話し合いがこじれることが多いのです。また、相続税の申告期限は10ヶ月と決まっているため、早めに方針を決める必要があります。
不動産の分割方法は4つ
不動産を分ける方法として、以下の4つが考えられます。
- 現物分割
- たとえば、兄が土地を、妹が現金を相続するといった形。
- ただし、不動産の価値が均等でないと、どちらかに不公平が生じることも。
- 換価分割
- 不動産を売却し、現金にして分ける方法。
- まとまった現金を得られるため、公平に分配しやすい。
- ただし、売却に時間がかかることも。
- 代償分割
- たとえば、お姉さんが不動産を相続し、妹に700万円の代償金を支払うといった方法。
- 相続した不動産を手放さずに済むが、代償金を用意する必要がある。
- 共有分割(おすすめしない)
- 2人で不動産を1/2ずつ所有する方法。(相続人が2人の場合)
- これは最も避けたほうがよい方法。
- 共有していると、売却の際に全員の同意が必要になり、将来的にトラブルになりやすい。
共有持ち分がトラブルを招く例
実際に、3人の兄妹が土地を共有で相続したケースでは、問題が発生しました。
- 3分の1ずつ所有していたが、後になって売りたい人と売りたくない人で意見が分かれた。
- 結局、売却が進まず、長年の間、駐車場として利用するしかなかった。
- 共有持ち分があると、誰かが売却を拒否しただけで動けなくなる。
このように、共有持ち分で相続すると、いずれは意見の相違が生まれ、長期にわたって資産が塩漬けになってしまうリスクがあります。
相続トラブルを避けるために
- 遺言書を作成する
- 親が元気なうちに、どのように分けるかを決めておくのが理想。
- 遺言書があれば、遺産分割協議をする必要がなくなる。
- 専門家を決めておく
- 相続が発生してから不動産業者や税理士を探すのではなく、あらかじめ信頼できる専門家を決めておく。
- 相続に詳しい不動産コンサルティングマスターや、相続専門の税理士に相談するのがおすすめ。
- 家族で話し合いをしておく
- 親が存命のうちに、兄弟間で話し合いをしておく。
- 「相続が発生したら、この専門家の判断に従う」と決めておくのも有効。
まとめ
相続において最もトラブルになりやすいのは不動産の分配です。特に「共有持ち分」は避けるべきです。事前の準備として、遺言書の作成、信頼できる専門家の選定、兄弟間の事前協議をしておくことが、円満な相続のために重要です。
今回の相談者の方も、今の状況を整理し、できるだけ早く専門家に相談することをおすすめします。
皆様からのご質問にお答えしていますので、疑問がある方はぜひ概要欄のリンクからお問い合わせください。このブログが役に立ったと思われた方は、シェアをぜひお願いします。


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